タスマニア固有の
タスマニアンデビル!
タスマニアン・デビル
(Tasmanian devil)は現存する世界最大の肉食有袋類で、決して他の動物と見違えられることはありません。そのゾッとするような唸り声や、暗い色、札つきの機嫌の悪さは、初期のヨーロッパからの入植者たちに“悪魔”と呼ばれるにふさわしいものでした。
大きさは小さな犬くらいでも、気性の荒さは姿を見て声を聞けばすぐにわかります。 強い歯とアゴ(犬の9倍のパワーがあり、サメやワニに並ぶほど)で獲物を骨まですっかりむさぼり食ってしまいます。しかし、ハリモグラだけは食べないでしょう。
時々若くて傷ついた動物を狙うこともありますが、基本的に腐食性動物で動物の死肉を食べます(特に、路上で車にはねられて死んだ動物です。自らが路上でひかれてしまうこともありますが)。
集団で荒々しく死肉をあさることで知られ、その声としぐさは、集団の中で優位性を確立するためのものと考えられています。体重の40%近くの食べ物を30分以内で食べることができます。
かつてはオーストラリア本土でも見ることができましたが、現在はタスマニアのみで見られ、特に島の北部、東部、中心地区に生息しています。ナラワンタプ公園、マウントウイリアム国立公園、クレイドル・マウンテン=レイク・セント・クレア公園、アーサー川や高地の湖周辺で見るころができます。日没数時間後に探してみてください。
クレイドルマウンテンの近くに
devils@cradleというタスマニアンデビルを飼育している施設があります(有料)。